(2)にょっ記(ISBN:4163247408)

にょっ記

にょっ記

日記形式の短文*1で、小さなホラ話というかすっとぼけた話が続いています。短いものは1行、長いものは5ページくらい。どの話にも、くすっときたり、後から不可解にぐわっときたり。たまに出てくる天使の話は箸休めに。特に短い文が詩のよう*2
本屋で装丁を目にして、中をパラッとみて即買い。これは…『椰子・椰子』のようだ。あるいは、『夜のくもざる』*3?

本に挟まっていた、出版案内によると

●くすくす笑いとハイブロウな後味のウソ日記

だそうです。面白かった!この日記ののタイトルもにょっ記にしようかと思ったくらい。よせよな。

椰子・椰子 (新潮文庫)

椰子・椰子 (新潮文庫)

 
夜のくもざる (村上朝日堂超短編小説)

夜のくもざる (村上朝日堂超短編小説)

*1:日付部分が鉛筆書き風なのも、心をそそる…

*2:作者については全く知らなかったのですが、奥付の紹介を見たら、歌人とかいてありました。なるほど。言葉の選び方が、ものすごく繊細な感じですもん。

*3:外箱が開いていて、両側から出し入れできるのも同じ。本体がハードカバーとソフトカバーの違いはあるけど。