(12)死日記(ISBN:4094080937)
- 作者: 桂望実
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/06
- メディア: 文庫
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うちの子は普通の子だった。あの人が特別だったわけじゃない、と人は言う。しかし、それはたいてい、その人物を具体的に語れないことの裏返しにすぎない。つまり、理解していなかっただけなのだ。(p.25)
14歳の少年の日記部分(罫線入り)に地の文が時々挟まっている。
結果は悲劇しかないと見えているのに/からこそ、日記部分を読むのに胸がバクバクする。
すごい緊迫感。
少年の事件(被害者/加害者)*1の裏って……と思う。
一気読み。
*1:直近だと、奈良の放火殺人事件