(12)死日記(ISBN:4094080937)

死日記 (小学館文庫)

死日記 (小学館文庫)

うちの子は普通の子だった。あの人が特別だったわけじゃない、と人は言う。しかし、それはたいてい、その人物を具体的に語れないことの裏返しにすぎない。つまり、理解していなかっただけなのだ。(p.25)

14歳の少年の日記部分(罫線入り)に地の文が時々挟まっている。
結果は悲劇しかないと見えているのに/からこそ、日記部分を読むのに胸がバクバクする。
すごい緊迫感。
少年の事件(被害者/加害者)*1の裏って……と思う。
一気読み。

*1:直近だと、奈良の放火殺人事件